本当に必要な防災グッズとその備え方

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本当に必要な防災グッズとその備え方
防災グッズ

日本は地震や台風、豪雨などの自然災害が多い国です。いざという時に備え、最低限の防災グッズを準備しておくことが重要です。本記事では、持ち出し用と自宅用に分けて、必要な防災グッズを詳しく解説します。

1. 持ち出し用の防災グッズ

避難所に移動する際には、持ち運びやすいコンパクトな防災グッズを用意することが大切です。

持ち出し用に必要なアイテム

  • 飲料水(500mlペットボトル2本程度)

    避難時に必要な水分補給用。脱水症状を防ぎ、体調維持に重要。持ち運びやすさを考え、500mlペットボトルを選ぶと便利。長時間の避難を想定し、可能なら追加の水も準備。

  • 食料(カンパン、レトルト食品、エネルギーバーなど)

    すぐに食べられる食品を用意。保存性が高く、栄養補給できるものを選ぶ。カンパンやエネルギーバーは軽量で持ち運びやすく、レトルト食品は温めずに食べられるものが便利。

  • 衛生用品(マスク、ウェットティッシュ、アルコール消毒)

    避難所では感染症対策が重要。マスクは飛沫防止、ウェットティッシュは手や顔の清潔保持、アルコール消毒は手指の殺菌に役立つ。災害時は衛生環境が悪化しやすいため、多めに持っておくと安心。

  • 医薬品(常備薬、ばんそうこう、包帯)

    持病のある人は常備薬を忘れずに。傷の応急処置用にばんそうこうや包帯も必須。避難生活では体調を崩しやすいため、風邪薬や胃薬、痛み止めなども準備するとよい。

  • 貴重品(現金(小銭含む)、身分証明書のコピー)

    停電時はキャッシュレス決済が使えなくなるため、小銭を含む現金を準備。身分証明書のコピーは、避難所での手続きや身元確認に役立つ。通帳や保険証のコピーもあると安心。

  • 情報収集ツール(携帯ラジオ、モバイルバッテリー)

    災害時の最新情報を得るため、電池式や手回し式のラジオを用意。スマホも重要な情報源だが、充電が難しくなるため、モバイルバッテリーを持ち歩き、電力を確保できるようにする。

  • 照明器具(LEDランタン、懐中電灯)

    停電時に役立つ照明器具。懐中電灯は移動時に便利で、LEDランタンは広範囲を照らすため避難所生活に適している。電池切れに備え、予備の電池も準備しておくとよい。

  • 衣類(下着、雨具、防寒具)

    環境に応じた衣類を準備。下着は清潔維持のため必須。雨具は移動時の体温低下防止に役立つ。防寒具は寒冷時に不可欠で、特に避難所や屋外避難を想定して厚めのものを用意すると安心。

2. 自宅避難用の防災グッズ

自宅での避難が可能な場合は、ライフラインが停止しても一定期間生活できるような備蓄が必要です。

自宅避難用に必要なアイテム

  • 飲料水(一人3リットル×3日分)

    水は生命維持に必須。飲料用と調理・衛生用を考慮し、最低3日分を確保。ペットボトルのほか、給水タンクやウォータータンクを用意し、定期的に入れ替えると安全。

  • 食料(インスタント食品、缶詰、調理不要な食品)

    ライフライン停止を想定し、火を使わず食べられる食品を中心に備蓄。缶詰、フリーズドライ食品、クラッカーなど、長期保存可能なものを選び、定期的に消費・補充するローリングストックを活用。

  • 調理器具(カセットコンロ、ガスボンベ)

    停電やガス停止時に必要。カセットコンロと予備のガスボンベを用意し、湯沸かしや簡単な調理ができるようにする。ボンベは最低3本確保し、定期的に残量をチェック。

  • 非常用トイレ(簡易トイレ、凝固剤、消臭剤)

    災害時には水洗トイレが使えなくなる可能性があるため、簡易トイレを準備。凝固剤で排泄物を固め、消臭剤で衛生環境を維持。使用済みトイレ袋の処理も考え、厚手のゴミ袋を用意。

  • 電源確保(大容量モバイルバッテリー、ポータブル電源)

    停電時にスマホや照明を使うため、電源の確保が重要。大容量モバイルバッテリーやポータブル電源を準備し、普段からフル充電の状態を維持。ソーラーパネル充電器もあると安心。

  • 防寒・寝具(毛布、寝袋、アルミシート)

    寒さ対策は健康維持に不可欠。毛布や寝袋を人数分用意し、スペースが限られる場合はアルミシートを活用。断熱性が高いアルミブランケットは軽量で持ち運びやすく、緊急時に便利。

  • 生活用品(トイレットペーパー、歯磨きセット)

    衛生管理のため、日常的に使う生活用品を備蓄。トイレットペーパーは多めに確保し、ウェットティッシュやドライシャンプーも用意。歯磨きセットは水が使えない場合に備え、マウスウォッシュも準備。

3. 防災グッズの収納方法

防災グッズはすぐに取り出せるように適切な場所に収納することが大切です。

収納のポイント

場所 収納する防災グッズ
玄関 持ち出し用の防災袋
寝室 懐中電灯、非常用持ち出し袋
キッチン 備蓄用の水や食料
車内 簡易トイレ、防寒具

4. 防災のために日頃からできること

  • ローリングストック(普段使う食品を備蓄し、消費しながら補充)
  • 年に一度の防災グッズの点検
  • 家族での避難計画の共有

まとめ

防災グッズの準備は、自然災害の多い日本では欠かせません。持ち出し用と自宅避難用の2種類を用意し、それぞれの用途に適した備えをすることが重要です。

持ち出し用の防災グッズは、避難所へ移動する際に必要な最低限の必需品をコンパクトにまとめておきます。飲料水や保存食、医薬品、衛生用品、情報収集ツールなどをリュックに入れ、すぐに持ち出せる状態にしましょう。特に停電時に備え、モバイルバッテリーやLEDランタンを準備し、貴重品や身分証明書のコピーも忘れずに用意します。

一方、自宅避難用の防災グッズは、ライフラインが停止しても数日間生活できるように備蓄します。飲料水や調理不要の食品、カセットコンロ、非常用トイレ、防寒対策の毛布や寝袋などを揃え、停電時の電源確保のためにポータブル電源も準備しましょう。

防災グッズは、玄関や寝室、キッチンなどに分けて配置し、すぐに取り出せるようにします。定期的な点検やローリングストックを活用し、備蓄の鮮度を保つことも大切です。また、家族で避難計画を話し合い、いざという時に冷静に対応できるよう準備しておきましょう。

[2025/02/13]